スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム(2021)

SMGO

スパイダーマン旧シリーズ5作を観返したのは、そもそもこのMCU版スパイダーマンシリーズ3作目
『ノー・ウェイ・ホーム(NWH)』を観たから。

旧シリーズ5作を改めて履修したうえで、NWHをもう一度観直した感想をまとめてみた。

あ、いつもどおりネタバレ全開なのでご注意!

オリジナルキャラが勢揃い

オリジナルのメインヴィランがほぼ全員集合。 それだけじゃなく、旧作のピーター2人がサプライズ登場して、大盛り上がりだった今作。

唯一メインヴィランで出ていないのは、ピーターの親友・ハリーがヴィラン化したニューゴブリン。
ただ、ニューゴブリンは初代版とアメスパ版で2形態あるし、ややこしくなるから出さなかったんだろうな。

ヴェノムは初代版ではなく、現行映画のエディがミッドクレジットで登場。
ヴェノムをあまり存じ上げない私としては「この人がヴェノムの人なんだぁ」くらいの感想だったけど、外の世界では 「ソニーのドル箱・ヴェノムがMCU合流!?」とかなりざわついていたらしい。

顔見せ程度じゃない登場が嬉しい

今作で特に良かったのは、チラッと顔見せのカメオ出演じゃないところ。 ヴィランたちが、ストーリーの中心にがっつり関わってくる。

正直、リザードとサンドマンは過去の未公開アーカイブ映像を使っていたらしく、出番は短め。
でも「いる」こと自体が大事。

小ネタ的には、ドクター・オクトパスはイメージを壊さないために特撮で若返り処理をしてもらったそうで、 ビジュアルはほぼ初代2のまま
エレクトロは、エレクトロになる前のオタク感が強すぎて、今回のマッチョ姿に 「誰やねん」ってなったけど、しっかり同じ役者さん。
エレクトロになるとマッチョ化する仕様らしく、その違和感は作中でもちゃんといじられてたのが良かった笑。

そして、待ってました。

グリーンゴブリン=ノーマン・オズボーン=ウィレム・デフォー。

まさかのメインヴィラン、グリーンゴブリン

今回のメイン中のメインヴィランが、20年前の初代スパイダーマンの敵・グリーンゴブリン。

20年経って、まさか初代の敵がここでメインになるとは!それにウィレム・デフォー、年齢不詳すぎない? 若返り処理なしでも全然違和感なかったのがすごい。

ゴブリン人格とノーマン人格の演じ分けは、むしろ当時より怖さ増してる。 マスクより素顔の方が怖いからか、序盤でマスク壊されてた笑

マルチバースという便利な設定を使って、メタ要素満載で正々堂々彼らが登場したことには、ちゃんと意味があった。

今作でトムピーターに課せられた役目は、 ヴィランたちを「倒す」ことじゃなく「救う」こと。

それがピーターにとっての 「大いなる責任」だから。

メイおばさんの「大いなる力には大いなる責任が伴う」

正直、初見のときは思った。

ピーターに責任背負わせすぎじゃない?
メイおばさん、期待値高すぎない?

ゴブリンに「道徳心が仇になる」的なことを言われてて、 「それはそう」と思っちゃったもん。

でも、見返すとメイおばさんの言葉が全然違って聞こえた。

ゴブリンに襲われてもなお 「私たちは間違ったことはしていない」と言い、 「大いなる力には大いなる責任が伴う」とピーターを諭すメイおばさん。

この時点で、MCUスパイダーマンの設定は別次元レベルなんだなと思った。

MCU版「大いなる力」の重さ

初代やアメスパでは、ベンおじさんは街で強盗に遭って亡くなった。

でもMCUでは、メイおばさんはヴィランを救おうとする最中、ガチヴィランのゴブリンに襲われる。崩壊する建物の中で、ヴィラン無効化装置を最後まで守りながら。

トムピーターは、もはや「親愛なる隣人」というより アベンジャーズのヒーローの人

スーツはトニー・スターク監修の最先端テクノロジー。街の悪者より、宇宙行ったり、指パッチンで消えたり、アッセンブルしたり。
蜘蛛の能力だけじゃない、バカデカい力を与えられてきた。

だから今作で言う「大いなる力」は、
スパイダーマン規格外のバカデカさで、それに伴う「大いなる責任」も、当然バカデカい。

メイおばさんは、ピーターならその力を正しく使えると信じて、それに見合う責任を託したんだと思う。

ここからスパイダーマンのお話が始まる

今までのトムピーターは、正直「スパイダーマンらしくない環境」にいた。甘やかされた特別待遇と言ってもいい。
いきなりトニー・スタークにスカウトされるし、メイおばさんは若いし、MJとは順調、親友ネッドとも超仲良し。

立ち位置は「隣人」どころか、世界を救うヒーロー。スケールがだいぶデカい。

だから、自分のせいでMJとネッドがMITに落ちたとき、大学に掛け合うことすら思いつかず、ドクター・ストレンジの魔法に頼ってしまう。

スパイダーマン的には、だいぶバグってる世界観。

そんな中でようやく今回、自分の力に責任を持つ「スパイダーマン的な物語」が描かれた。
世界観に合わせてスケールはだいぶデカいけど、ちゃんと「スパイダーマンの話」だった。

ラスト、世界はリセットされる。
一人になったトムピーターは、手作りのスーツで街へ向かう。

ここから、「親愛なる隣人」としてのスパイダーマンが始まる感じがして、すごく良かった。

トビピーターとアメピーター、来たーーー!

…って、なんか締めた感じになったけど、ここからが本番です。

ついに、初代とアメスパのピーター登場。

旧シリーズをしっかり履修してから観ると、感動が段違い。

笑えるし、泣けるし、また泣ける。

いじってほしいところはいじってくれるし、救ってほしいところはちゃんと救ってくれる。「こういうの見たいよね」が全部詰まってた。

トビピーターの「きゅんオーラ」説

私はずっと トビピーターはデフォルトできゅんオーラ持ち説を提唱してるんだけど、今回もそれを裏付けるシーンがあった。

ネッド宅で登場した瞬間、ネッドばあちゃん、完全に「きゅん」ってなってたよね。

出てきてすぐ、「きゅん。」

これですよ、これ。これぞトビピーター。もちろん私も「きゅん」しました。

お約束と、兄弟みたいな3人

「ピーター」って呼ばれて3人が返事しちゃうところ。
生身の手首から糸が出るトビピーターに、ウェブシューター勢のアメ&トムピーターが質問攻めするところ。絶対あるやつを、ちゃんとやってくれるのがいい。

元々一人っ子のピーターたち。アメピーターが「兄弟が欲しかった」と喜ぶのも胸熱。
スパイダーマンとしての孤独、同じ痛みや苦しみを分かち合える存在。

この出会いが、別世界で生きる彼らの孤独を癒し、励みになると思えたのが良かった。

NWH後の世界を生きるトムピーターには、絶対に必要な出会いだったと思う。

それぞれが「救われる」瞬間

アメピーターは、高所から落ちるMJを間一髪で救う。MJを抱えて泣く姿に、胸をぎゅっと掴まれた。グウェンのことを、ずっと悔やみ続けていたんだろうな。これが一歩踏み出すきっかけになっていてほしい。

そして、復讐心からゴブリンを刺そうとするトムピーターを、トビピーターが身を挺して止める。

復讐心で犯した過ちや、ノーマンを救えなかったこと。その結果、親友ハリーを失ったこと。その後悔を、トムピーターに繰り返させない。という思いを感じた。

ゴブリンに刺された痛みは、ノーマンやハリーの痛みを体感することだったのかもしれない。

新しい世界で、親愛なる隣人に

ストレンジの魔法で、共にMITを目指した仲間は、ピーターを忘れた。

高校も一緒に卒業できなかったんだろう。でもきっと、トムピーターは高卒認定を取って、もう一度MITを目指す。仲間に、また出会うために。

世界がピーター・パーカーを忘れても、彼はスパイダースーツを着て街へ出ていく。

新しい世界で、「親愛なる隣人」スパイダーマンにまた会えるのを、心から楽しみにしている。

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