初代3作の感想が長くなったので、アメスパ分割。
初代3作の感想はこちら
あ、毎度ネタバレで書いているので、ご注意!
アメージング・スパイダーマン
スパイダーマン3から5年後、キャストを一新して作られた本作。初代3作について書き過ぎたので、ここからは駆け足でまとめるゾ。
軽口にちょっとイラッ
アメピーターはイケメン感漂うシュッとしたところが逆効果というか、共感しづらい。軽口も、本来のキャラ設定的には正しいんだろうけど、トビピーターを見てからだと、なんかイラッとしてしまう。すまん。
軽口というより、言わなくていいことを言いがち。ベンおじさんに対しても、グウェンパパに対しても。その場の感情で口に出しちゃう。口だけじゃなく態度にも出しちゃう。そのくせ、グウェンに言いたいことは口ごもる…って。なんだよ!これ、めっちゃティーンエージャーじゃねえか!ここにイラッとくる私は、完全に反抗期の子を持つ親目線ってことか。
大いなる力には…じゃないんかーい
トビピーターもベンおじさんと言い合いになる場面があり、ベンおじさんから「大いなる力には大いなる責任が伴う」と諭される。その後、復讐心や過ちを悔い、進むべき道を選ぶピーターにとって、この言葉が大きな意味を持っていく過程が描かれた。時に「呪い」と表現されるくらいに。
アメピーターもベンおじさんと言い争い、ベンおじさんに諭される。だけど、おじさんの言葉がすとんと落ちてこなくて。私の理解力がないのか、え?どういう意味?って、吹替と字幕と数回見返したよね。
『人のために何かできる力を持っているなら、それをやる責任がある』的な言い回し。ここは「大いなる力…」で聞きたかった。同じような意味合いとはいえ、絶妙にわかりにくいし。
アメピーターと言い争いながらだから早口で、「おまえの父には信念があった」と父親と比べながらの言い方だから、そりゃアメピーターも売り言葉に買い言葉になるよなぁ。(急に親目線から子側につく笑)
ラスト近くにアメピーターがベンおじさんからの留守電を聞く。その時も似たようなこと言葉がある。ただ責任うんぬんより「ずっと味方だ」の方に比重がある感じ。
改めて「大いなる力には大いなる責任が伴う」ってすごいパワーワード。ヒーローとしての矜持も感じるし、背負わされる呪いでもある。
約束、軽くない?
アメスパではこんな感じなので、グウェンのパパとの約束がベンおじさんの言葉代わりの重さをもつのかなと思いながらみていた。
愛する人を巻き込まないことも愛する人を守るために必要なこと。それもアメピーターの持つべき責任だよね。つらいけどね。うんうん。
パパの葬儀後、グウェンを拒絶するアメピーターは切なかったし、パパが約束させたとすぐ察して去る賢いグウェンにも胸が痛くなった。
が!!
「守れない約束もある」
だと!!
秒で破ったゾ!なんだよ、それ。
びっくりしたよね。え?早くない?約束、軽くない?
いやいやいや、せめて2まで待とうよ。
やっぱイラッとする笑
アメスパのここがイイ
思春期全開のティーンエージャーとのジェネギャを十分味わったところで、おばちゃんにも刺さったところをあげとこう。
冒頭、アメピーターの両親が何者かの追跡を予感し身を隠そうとピーターをベンおじさん夫婦に預けるくだり。初代とは全く違う展開を予想させたし、謎への興味と緊張感でめっちゃ引き込まれた。
ヒロイン、グウェン・ステーシーがとてもいい。MJとは全く違うタイプで、聡明で芯が強く、責任感も度胸もある女子。とにかく、エマ・ストーンがきれい。
アメピーターがウェブシューターやスーツを改良しながら作っていくところもハイテクすぎずダサすぎない絶妙感で良かった。
工事現場の人たちが、スパイダーマンのために道すじを作るためにクレーンでサポートするシーン。ここがハイライト。ものすごくエモかった。
ヴィランはリザード
コナー博士がヴィラン化したトカゲ人間リザードが今回の敵。
コナー博士は初代ではトビピーターを目にかけている教授として登場し、ヴィラン化はしなかった。
アメスパではオズコープ社でピーターパパと共同研究していたが、研究を急かされたあげく打ち切られそうになり、自身で人体実験した結果ヴィラン化。スパイダーマンの敵、研究急かされがちで失敗しがち。
見た目着ぐるみ感あり。爬虫類だけど、さほど気持ち悪さがなくてよかった。
ピーターパパが研究の要だったらしく、次回に謎を残す感じもいい。このピーターパパ関連は映画オリジナル部分らしい。もっと話に食い込んできてほしいくらい期待感があった。
アメージング・スパイダーマン2
アメスパはシリーズが2で終わっている。2作観て、私なりに感じた理由は以下。
アメピーター、情緒不安定。
グウェンの死。
グウェンは原作でも同じようなシチュエーションで亡くなり、スパイダーマンのみならず、ヒーローコミック界の流れもよりダークな方向へ変えたらしい。ピーターの恋人がMJじゃなくグウェンの時点で確定演出だったのかもしれないけど、だけどさぁ。(グウェン推し)
アメピーター情緒不安定すぎ
得意の軽口を叩きながら悪人を追い詰め、卒業式の壇上でグウェンとキスするくらいにはノリノリのアメピーター。約束守れないこともあるけど、イイいよね。答えは聞いてない。くらいのノリかと思いきや。良心の呵責なのか、イマジナリーグウェンパパ見てしまうと、とたんに動揺しまくり。急激にドン底ナーバスになってやっぱ別れると言い出す始末。しかもグウェンの言い振りでは、このくだりを何度もやってるっぽい。
おいおい。思春期。めっちゃ不安定アドレセンス。感情の浮き沈みが早すぎ。前作であまりにあっけなく約束を破ってる分、今更かよとも思うし。
アメピーターは自分の感情制御も相手に伝えるのも苦手で、奇しくもハリーに「だから君がいる」と言われるほど、グウェン頼みのメンタル。
素の自分と逆張りでバランス取るかのようにスパイダーマン営業中はテンションあげあげで軽口たたく。
イマジナリーグウェンパパに怯え、でもグウェンと離れたくない。でもグウェンパパ怖い。
覚悟の上で一緒にいたいグウェンと比べて、アメピーターはグウェンを傷つけないため、守るためというより自分の罪悪感から逃れたいようにも見えてしまった。
グウェンの死が辛すぎる
メイおばさんから聞かされたピーターパパの話に衝撃を受け、ハリーの頼み事にも動揺し、やっぱりグウェンを頼るアメピーター。
グウェンが何を考え、どうしたいかが二の次になりがちなんだよね。加えて自分がどうしたいかからも目を背けがち。アドレセンス引きずってて精神的に弱いというか大人になりきってない。
ようやく覚悟ができ、グウェンと一緒に生きる道を選んだ矢先にグウェンの死。この展開はつらすぎる。MCU版スパを先に見てるから、知ってることだけど、あのシーンは衝撃だった。
アメスパでいっちゃん良いところはグウェンが強くて賢くてチャーミングなこと(私見)
死を乗り越えて大人になり成長していく様を3で描くはずだったのかもしれないけど、そういう類の試練は好きじゃない。ここでひとつの章が終わってしまうから、その後の製作のハードルも上がったんじゃないかな。3は作られなかったし。とにかく、グウェンの死はあまりにつらすぎた。
ストーカー気質なヴィラン
正直、ヴィランになる前からちょっと怖い電気技師のマックス。たまたまスパイダーマンに助けられ、名前を呼ばれ、君が必要だと言われ、嬉しさのあまりスパイダーマンと親友だと妄想してエア会話する。グウェンとエレベーターで遭遇。社交辞令的に挨拶し、降りる時に名前を呼んだだけで「名前を覚えてくれた」と喜ぶ。常日頃、周りからどれほど軽んじられてきたんだろう。気の毒とはいえ、やっぱり怖い。
電気人間エレクトロになってしまい、再会したスパイダーマンから思ったんと違う反応され、せっかく自分に集まった注目もかっさわられる。結果、可愛さ余って憎さ100倍、拗らせオタクがアンチに変貌状態に。そもそもは気の毒とはいえ、やっぱり怖い。
エレクトロとの戦いは電気なだけにスパークルしていて、画面がバチバチ派手で良かった。
アメスパ版ハリー
今シリーズのオズコープ社社長ノーマン・オズボーンはずっと病床。長く生きられない自身の遺伝的な病気を治すため研究を続けてきたが成果を得られず、ハリーに託して亡くなる。
幼なじみだったアメピーターと10年ぶりに再会し、ぎこちないものの、すぐ打ち解けるところがいい。
ハリーが抱えてきた 疎外感、不安、焦燥感を思うと、蜘蛛の毒素を迷わず打つ気持ちもわかるが、自分でゴブリン化してスパイダーマンのせいだは逆恨みすぎよね。見捨てられること裏切られることに敏感だけど根はいい子そうなのに、ピーターと違い、正しい道に導く人がいなかったのが道を分けたのかな。
ピーターパパ関連がいい
今作でも良かったピーターパパのくだり。
冒頭からピーターパパとママがあるデータを守りながら死んでしまう。この原作にないというオリジナルの部分がとてもいい。
パパが飛行機の窓に銃口向ける時、一瞬ママを見て意識がないのを確認して、ほんの少しほっとしたような顔をする。ここだけで、どれだけパパが家族を愛しているか伝わってきた。
そして、地下鉄駅の研究室。これはめっちゃわくわくするギミックだった。これだけじゃもったいないくらい。もっと掘り下げてほしかったけど尺2時間21分あるんだよね。さすがにこれ以上詰め込めなかったか、
3に取っておくつもりだったのかな。
観返して良かったこと
初見はヒーローアクション映画として観て、もやもやしたものが残ったんだけど、ピーターとグウェンの物語として観返すと悲劇だけど壮大なラブストーリーで満足感があった。
情報量多いわりにスピード感ある展開だから、1度では私の理解力が追いつかなかったのかも。
序盤のアレクセイと少年がラストで登場するのもいい。もうおばちゃん、子どもが絡むとすぐ感涙しちゃうからね。少年の後ろにスパイダーマン現れたところで泣きそうだった。
ピーターパパ関連がもっと観たかったから、3が作られなかったのは残念だけど、3がなくてもちゃんと完結してる。グウェンの死はつらすぎたけど、私はアメスパ1より2が好き。
以上、アメージング・スパイダーマンシリーズの感想でした。
全然駆け足じゃなかった笑。
このあと観返したスパイダーマン・ノー・ウェイ・ホームの感想はまたいつか。



