スパイダーマンシリーズ(サム・ライミ版)

SMGO

手帳に書き殴ってた長文感想をまとめてみたので投下。旧5作を書いてたけど、長くなったので感想はまず初代3作を。

あ、毎度ネタバレで書いているので、ご注意!

スパイダーマン旧5作をざっくり紹介

まずは旧5作をだいぶざっくりと紹介。

スパイダーマン(2002)

サム・ライミ版と呼ばれる初実写化3部作のはじまり。スパイダーマン初代ピーター役はトビー・マグワイア。なので以降、トビピーターと呼ぶ。
頼りなさげな高校生トビピーターがスパイダーマンとなり、ヒロインMJと親友ハリーとの三角関係の中、ハリーの父親がヴィラン化したグリーンゴブリンと戦う。
逆さまのスパイダーマンにMJがキスするシーンが超有名。

スパイダーマン2(2004)

序盤、トビピーターがピザ屋のバイトで29分以内に配達するため、むやみやたらとにスパイダーマンの力を使い、そのくせ間に合わないくだりがハイライト笑

スパイダーマン3(2007)


闇堕ちピーターがイケ散らかしたり、踊ったり。我々はいったい何を見せられているんだ…?

アメージング・スパイダーマン(2012)


ピーター役はアンドリュー・ガーフィールド。(アンピーターは収まり悪いんで、以降アメピーター)
トビピーターよりシュッととした、わかりやすいイケメン系なのに、なんかイラッとする笑
ヒロインはMJじゃなく、グウェン・ステーシー。演じるエマ・ワトソンがきれい。

アメージング・スパイダーマン2(2014)


Disney +での紹介文が私の紹介文並みにテキトーすぎるので引用。

オズコープ社から何人ものスーパーヴィランを差し向けられ、さらなる試練に直面する

Disney+

いやいや、それ2にないやつ。2の終わりぎわ、この後そうなっていくよみたいになってるけれども。それ、エア3の紹介になってる笑
とにかくエマ・ストーンがきれい。

さすがにこれだけではひどいので、ひとつずつ感想など。

スパイダーマン

アメコミの原作は一切知らないが、映画なら、これぞスパイダーマンと言う原点。アクションを飯とするなら、青春、恋愛、葛藤、責任、成長などなどの寿司ネタをたっぷりのせたちらし寿司だ。(なんのこっちゃ)
旧5作の中ではこれが一番好き。

CGとかの特撮技術がようやく追いついて実写化されたそうで、20年以上経っても、ビルの屋上からストリートへ自由自在なスイングは爽快そのもの。これぞスパイダーマン感が爆上がる。

好感度めっちゃ高いトビピーター

トビピーターが他シリーズと比べて圧倒的なのは、好感度。この人絶対イイ人感がにじみ出てる。

頭も良く、大企業の御曹司が親友なのに、学校ではなにかとバカにされてるが、初手の3分くらいですぐ味方になりたい気持ちになる。

シリーズをとおして、大きな失敗もするし、調子に乗ったりもするし、ダメなところも情けないところも多い。でも、根の生真面目さがなんか可愛い。この好感度の高さがシリーズのヒットに貢献してると思う。

全方位の男を落とそうするヒロインMJ

MJは自分の見た目が武器だと知ってる女子。男子からの評価で自己肯定感上げるタイプ。恋人いても他の男子に思わせぶりな態度を取ることは欠かさない。

下層の暮らしから抜け出したい故だとは思うんだけど、自分の武器使って何が悪い?くらいのキャラの方がまだ良かったかな。キャーキャー叫んで助けられる役目のヒロインになってるのがちょい残念。

演じてるキルスティン・ダンスト、
私が大好きな『インタビュー・ウィズ・バンパイア』では、少女のままバンパイアにされるクローディア役だった。大人になっても少女の身体で生き続けなければならないイラだちに妖艶さまで漂わせていて、凄い子役という印象を持っていた。せっかくの独特の色気もスパイダーマンでは少し残念な使われ方。この頃の時代感もあるのかなぁ。

ウィレム・デフォーの存在感

大企業オズコープ社の社長で、ピーターの親友ハリーの父、ノーマン・オズボーン役はウィレム・デフォー。自身で人体実験した結果、ヴィラン、グリーンゴブリンの人格が現れるんだけど、その演じ分けがすごい。とくかく顔面が強い。ぶっちゃけ旧5作で彼以上のヴィランは出てこない。死んでからも影響残し続けるし。

なにより、素面の方がゴブリンマスクより怖い。

親友ハリーが不憫

尊敬している父は自分よりピーターを買っている。家族同然と思っているピーターはなんだかいつも忙しく気もそぞろ。恋人になったMJはまだピーターを気にしてるし、父には金目当てだと言われるし。やっと父の愛情を感じた矢先、ヒーローのはずのスパイダーマンに父を殺されてしまう(誤解なんだけど)。

ラストの父の死とスパイダーマンへの誤解。悪い予感どおり、2以降、ハリーはどんどん不憫な方向に進んで行く。

大企業社長の御曹司で頭も顔もいい。お高くとまることもなく、みなと同じに過ごそうとするとか性格もいい。本来ちゃんと幸せになれそうなポテンシャルなのに、気の毒なキャラクターなのだ。

スパイダーマン2

2のヴィランはドクターオクトパス。精神的な怖さは前作のグリーンゴブリンの方が上だけど、病院で覚醒するシーンはホラー的な怖さ。

絶対失敗するやつ

元々良い人だったのにAIに乗っ取られる系なんだけど、実験見せてる段階からもう、先がわかってしまう。なんなら、実験があるってわかる段階から察するし、実験始まったら、
「それ絶対失敗するやつやん。いや、ダメに決まっとるやん。ダメだって!ほらほらほらー!言わんこっちゃない!」って全人類ツッコミ入れたくなるはず。
だから、もうあれほど言ったのに!もう!

親愛なる隣人としての成長

トビピーターがヒーロー業と学業と恋愛・友情が両立できず、いっぱいいっぱいになってしまうところは等身大のヒーロー感があって良き。

ベンおじさんの死と「大いなる力には大いなる責任が伴う」の言葉の重み。耐えかねて一度は捨てようとした役目と向き合い、ピーターが親愛なる隣人として成長していく過程が良かった。
ピーターだけでなく、メイおばさんがベンおじさんの死を乗り越える姿も胸を打った。

力尽きたスパイダーマンを電車の中の人たちが協力して助けてくれるシーンも胸熱。

初代だけの特徴

蜘蛛の糸を自力で出せるのは初代だけ(アメピーターもトムホピーターもウェブシューターという装置で糸を出す。)自力だからこそメンタルがやられると糸が出せなくなるトビピーター。糸どころかスパイダーマンの能力も弱まってしまう。彼の苦悩が切ないんだけど、ユーモラスに描かれるのがいい。

原作や他スパ達と比べて、軽口をたたかないのがトビピーター。本来、軽口をたたきながら戦うのがスパイダーマンのキャラ設定だそう。
でも、トビピーターはあの生真面目さや誠実さが魅力なので、軽口たたかないキャラ設定で良かったと思う。

スパイダーマン3

ハリーはますます不憫に

ここまでも気の毒だったハリーがとうとうヴィラン化する。2でトビピーターはハリーの質問をはぐらかした。「ハリーには言うな」とノーマンに口止めされたとはいえ、その選択がハリーを追い詰めたように思う。
一時的に記憶をなくしたハリーの屈託のなさが余計に不憫。トビピーターがあわよくばこのまま…ニヤリみたいな雰囲気なのも良くない。おまけに、だいぶ取り返しつかなくなってから執事がノーマンの死の状況を教える。

おま、思ってたんなら教えろよ!おせーよ!って全人類ツッコミ入れたくなるよね(泣)

ヴィランが散らかり気味に

ハリーのヴィラン化もあって、他のヴィランの扱いが中途半端に感じた。
サンドマンはベンおじさんの死に絡んでいるし、娘とのエピソードもあるし、もっと掘り下げてあげてほしい感じだった。

あと、ヴェノムが鬱陶しい。(コミックの人気キャラで後に映画シリーズ化してるが、ほぼ存じ上げないもので)
ヴェノム成分で闇堕ちピーターがイケ散らかし劇場するわ、鬱陶しいエディがヴェノムになって、より鬱陶しくなるわ。エディは元からヤなやつ。闇堕ちピーターが煽った結果、キレ散らかすヴェノムになってしまう。でも、普段のピーターだったら対立を選ばないから、あいつヤなやつだなー程度で終わったかもしれない。

まあ、ヴェノム化前にピーター死ねを神頼みするやつだから、救いようはないか。

調子に乗りまくるトビピーター

抜群の好感度も3ではあやしい雲行きに。
MJと恋人同士になったら調子に乗り始めたトビピーター。良くも悪くもMJとの関係が彼のバロメーターなんだよね。MJと付き合うことでむやみな自信がついたせいか、スパイダーマンへの称賛に浮かれて、MJの浮かない表情にも気づかない。


スパイダーキスのくだりなんか、もうノンデリ過ぎて白目向いた。
ある意味、MJへのヘイト管理では?と勘ぐるくらいのトビピーターの有頂天ぶり。

闇堕ちピーター劇場

記憶を取り戻したハリーと対峙するため、ヴェノム製ブラックスーツを自ら選んだピーターはますます闇堕ち状態へ。ここから我々は何をみせられているんでしょうのターン。

ただ、ここで一つわかったことがあった。ヴェノム成分は寄生した宿主の特性を増幅する。特に増すのは攻撃性だけど、その他も増幅されるらしい。そのせいか、いつもに増し増しで周りの女子をキュンキュンさせる闇堕ちピーター。

これなのでは?
MJが他に恋人がいても、やたらトビピーターを気にして、気を持たせるそぶりをしてきた理由は。あれはMJの気質じゃなく、通常モードのトビピーターがなぜか放つキュンオーラに抗えなかったせいなのだ、きっと。

幼なじみゆえに長い年月、キュンオーラを浴びてしまったんだから仕方がない。だって、増幅された闇堕ちピーターのキュンオーラは、デイリービーグル社のミス・ブラントまでもキュンキュンいわせてるし、アパート大家さんの娘さんなんか、もう虜状態だし。

今まで全方位の男を落とそうとしてるとか言ってゴメン、MJ。

大いなる力には大いなる責任が伴う

自分で過ちに気づき、自力でヴェノム成分を振り払ったピーター。自分の中の復讐心や葛藤をやっと乗り越えることができたんだろう。

大いなる力には大いなる責任が伴う。責任の重さに力を捨てようとしたり、力を奢ったり、力に振り回されたりしながらも、ピーターは責任を果たす道を選んだ。ハリーも最後には復讐心を捨て、力を友を救うために使う道を選んだ。自らを犠牲にしても。3作通して、ベンおじさんの言葉の意味がバックボーンとして貫かれているのがとても良かった。

スピード感あふれる胸をすくようなアクションと、丁寧に描かれたヒーローの内面や人間模様が両立していて、かつ、わかりやすくとっつきやすい。現時点で、お気に入りナンバー1スパイディは初代トビピーターに決定。

さて、備忘録とはいえ流石に長いので、アメージング・スパイダーマン、MCU版スパイダーマンはまた後日。

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